子育てとサロン経営の両立を実現するために必要なこと
子育てとサロン経営の両立は、簡単にクリアできることではありません。
それを実現するためには、様々な準備を整えておく必要があります。
時間の使い方やサロン経営に対する準備も重要ですが、一番重要なのは心の準備。
そして、いざという時のサポートも考えておくと安心です。
タイムスケジュールを決めておく
最初に、1日のタイムスケジュールをきちんと決めておくようにしましょう。
子育て、家事、仕事…と、何を優先するべきかを考えながらスケジュールを決めます。
タイムスケジュールの前に「1ヶ月」「1年」単位の予定を把握しておくと良いです。
特に、子どもの行事の日はサロンを休みにしてスケジュールを空けておくと安心です。
長期的なスケジュールが決まったら、1日のタイムスケジュールを考えていきます。
「子育て」「家事」そして「自分」に関する時間は、優先して先に確保しましょう。
特に「自分」の時間は、子育てとサロン経営の両立のために絶対必要な時間です。
休養の時間や趣味を楽しむ時間などは、モチベーションを保つためにも重要な時間です。
仕事や経営に関わることは、サロンの営業時間の中でやりくりしましょう。
仕事の時間が足りず、子育てや自分を犠牲にしていては、両立できたとは言えません。
サロンの営業時間を「お客様枠」と「事務枠」でそれぞれ確保しておけば安心です。
子育ても仕事も、1日のタイムスケジュールがあれば安心して両立に取り組めるでしょう。
経営の目標と目的を明確にする
次に必要なことは、サロン経営の目標と目的を明確にすることです。
子育てしながらサロンを経営するのが「何のためなのか」分からなくなると大変です。
サロン経営を長く続けていくためにも、経営の目標と目的は明確にしておきましょう。
例えば…
子どもの成長によって変化するライフスタイルに合わせて目標・目的を立ててみます。
「子どもが保育園に通っている間は…」「小学生になったら…」という風に考えるのです。
どちらにしても「何のためにサロン経営をしているのか」を理解することは重要!
このことを理解しておくことで、子育てとの両立にもやる気が出てきます。
絶対に無理はしない
「絶対に無理はしない」という考えを持っておくことは、本当に必要です。
この気持ちがなければ、子育てとサロン経営の両立は実現しません。
ひとりで無理をしないためには、パートナーとしっかり話し合うことが重要です。
子どもの送迎はどちらがするのか、家事はどういった形で分担するのか…
きちんとお互い協力しあえる形で役割分担を決めておきましょう。
自分たちだけで子育てとサロン経営の両立が難しい時は、周りの人に協力を仰ぎます。
お互いの両親や親戚など身内に協力を求め、いざという時は助けてもらいましょう。
それが難しい時は、思い切って「外部サービス」を利用するのもおすすめです。
いざという時のため、事前に調べておきましょう。
子育てをしていると、本当に色々なことが起こります。
だからこそ、絶対に無理はせず周りの力を借りて良いのだと理解しておきましょう。
サロン経営を無理なく長く続けるポイント
子育てとサロン経営の両立を実現するためには、何を実践すべきでしょうか。
ここでは「これを続けていけば大丈夫」というポイントを4つ挙げます。
今からサロン経営を始める人も、既にサロンを経営している人もぜひ実践してみてください。
安売りし過ぎない
サロン経営をする中で、必ず意識しておきたいのは「リピーター」の存在です。
子育てとの両立を考えると、限られた時間の中で売上を上げるのは容易くありません。
集客のために、会員割引や特典などのサービスを行う人も多いのではないでしょうか。
しかし子育てと両立する上で、集客のためだけに、過剰なサービスをするのはNGです。
子育てとサロン経営の両立に「安売りし過ぎない」ことを意識しておきましょう。
過剰なキャンペーンと同じく、サロンのメニューの金額設定にも注意が必要です。
あまりに安い金額で設定すると「このサロンは技術に自信がない?」と思われます。
そんな誤解を避けるためにも適正価格を理解し、安すぎない金額設定にしましょう。
メニュー内容で差を付ける
実際にサロンメニューを考える時は、何を意識して決めたら良いでしょうか?
サロンの業態でメニュー内容は異なりますが、共通して意識することがあります。
それは「他との差を付ける」ことです。
例えば、子育て世代に特化したメニューを取り入れてみるのもおすすめです。
ネイルサロンなら「キッズネイル」などをメニューに加えると子連れの人に喜ばれます。
子育てとサロン経営とを抱えていると、集客のために時間を確保するのも大変です。
ですから、メニュー内容で差を付けてお客様にあなたのサロンを意識させましょう。
他にも…限られた時間を活用して新しいメニュー導入のために勉強するのも良いです。
自分の好きなことを取り入れるように意識すると、子育てや仕事の励みにもなります。
予約を上手に活用する
次のポイントは「予約」を上手に活用するということです。
「予約」を上手に活用することで、子育てとサロン経営の両立も上手くいきます。
予約制を使わず、お客様がいつ来店するか分からない状態はつらいものです。
すると、子育てもつらくなってしまい、サロン経営を長く続けられません。
そのために「予約制」というものは重要なのです。
子育て中は思い切って「完全予約制」サロンにするのも良い方法です。
完全予約制であれば、1日のスケジュールも立てやすくなります。
また、1日限定〇名だけ…という感じで、特別感を煽ってみるのも良いでしょう。
無理なくお客様を受け入れる体制を整えてこそ、子育てとの両立も実現するのです。
お客様も”自分も”愉しめる空間作り
自宅サロンは、特に子育て中のママやパパに人気のサロン経営スタイル。
自宅であれば、子どもが家にいても仕事ができますし、不測の事態にも対処できます。
しかし自宅とはいえ「サロン」なので、お客様を受け入れられる環境作りは必須です。
「空間づくり」は、サロンコンセプトを考えて取り組んでいきましょう。
お客様を玄関から入れて、どこに座ってもらうのか?
そうしたことを考えて、お客様が入る場所は「生活感」を極力抑えた空間にします。
子育て中は、リビングやキッチンなどに生活感や子育て感が表れてしまいやすいもの。
それを、どのように隠して「サロン」としての空間を演出するのかが重要なのです。
子育てを助けてくれる外部サービスを紹介
子育てとサロン経営を両立していると想定外のことが突発的に起こることもあります。
そんな時には、ひとりで頑張らずに周囲の助けを借りるようにしましょう。
両親や親戚に子どもを預けても良いですが、今は様々な子育て支援サービスがあります。
そこで最後に、子育てを助けてくれる外部サービスを紹介します。
保育園・学童保育
子育てと仕事を両立している両親の子どもは、保育園や学童保育の利用が一般的です。
しかし、自治体の認可保育園や学童保育は、慢性的な空き不足で断られることも。
そこで活用したいのが「民間」運営の保育園・幼稚園や学童保育です。
自治体の審査を受けずに園へ直接申し込めるので、子育てをサポートしてくれます。
ただ、いくら保育園に預けていても子どもが発熱したら預かってもらうことができません。
そんな時に役立つ施設が「病児保育」。
「病児保育」は病院併設だったり、医師や看護師が常駐している施設です。
ですから、仕事が入っていても安心して預けられます。
成長して子どもが小学校にあがると「学童保育」を利用することになります。
保育園も学童保育も、利用を希望するなら早めに準備しておきましょう。
ベビーシッター
保育園や学童保育に入れなかったら「ベビーシッター」を利用して子育てしましょう。
ベビーシッターの利用価格の相場は、時間当たり1000円~5000円と言われています。
利用形態も、定期利用だけでなく単発で利用することができるのが便利です。
子育てとサロン経営を両立していると、突発的な事態に見舞われて困ることもあります。
病児保育などに登録していても、当日の利用枠に空きがないと使えません。
どうしても仕事を休めない時などは、上手に利用して子育てをしましょう。
ファミリーサポート
「ファミリーサポート」も、最近誕生した子育て支援サービスのひとつ。
こちらの子育て支援サービスも各自治体に設置され、委託団体が運営しています。
最大の特徴は、未就学児でも小学生でも、登録しておけば利用することができること。
そのサービスは幅広く…保育園・学校の送迎や子どもの預かり、急な事態にも対応します。
他にも、冠婚葬祭やママ・パパが急病の場合にも利用ができるので安心して子育てできます。
保育園や学童保育、ベビーシッターなども利用し、時にはファミリーサポートを活用する。
そんな感じで、無理なく子育てを続けながらサロン経営を楽しんでいきましょう。
習い事を上手に活用
子どもが大きくなってもママやパパは心配で、子どもを誰かに見て欲しいと思うもの。
そんな時は、習い事を上手に活用して子育ての不安を解消するのがおすすめ!
子どもを塾へ通わせる家庭も増えていますが、塾の自習室は常時解放されている場所です。
ですから、塾の授業がない日でも「放課後の居場所」として活用してみましょう。
また最近は「習い事付き学童保育」という施設が登場しています。
学童保育としてのサービスだけでなく、英会話やピアノなどの習い事ができるのです。
料金は通常の学童保育より割高ですが、夜遅くまで預かってもらえるので助かります。
このように、子育てとサロン経営を両立するために知っておくと便利な施設は多くあります。
子どもの年齢、サロンの営業時間など、利用する子育て支援サービスを選びましょう。
まとめ
「子育てとサロン経営を両立させる方法」は、いかがだったでしょうか?
子育て中でも働いていくためには、子育てもサロン経営も「無理をしない」ことが大切。
長続きするサロン経営を心がけ、利用できる子育てサポートは上手に活用しましょう。
それが、子育てとサロン経営の両立を実現する最善の方法なのです。