【知らないと損】サロンの物件選びで失敗しないためのコツ4選

物件
リラクゼーションサロンは店舗型と自宅型の2種類に大別されます。ほとんどの方は集客力などの観点から店舗型での開業を検討していることでしょう。 しかし立地や物件費用はもちろん、内外装の状態も物件によって大きく異なるため、店舗経営初挑戦の方が自店のビジネススタイルにあった物件を見繕うのは簡単ではありません。そこで本記事ではサロン用の物件選びで失敗しないためのコツを、実際の店舗契約までの流れとあわせて解説していきます。

目次

物件を選ぶ際のチェックポイント

物件の立地や広さ

サロンの出店候補地は次のどちらかが基本です。

  • 商業地
  • 住宅地

この中から、自店の顧客層に合ったエリアを選びます。

集客・求人の観点から、なるべく駅に近い、または交通便のいい物件の方が有利です。

ただし、立地のよいところは当然物件の賃料が高くなります。

高い賃料を払っても利益が残るほどの集客が見込める物件か、よく検討しましょう。

店舗の広さに関しては、想定される客数、および各室に設ける設備等の大きさを考慮する必要があります。

駅から離れたエリアの場合は、駐車スペースが必要になります。

備え付けの駐車場があるか、ない場合には近隣の有料駐車場はあるか。

お客様が止める分はもちろん、スタッフがマイカー通勤をする場合にはその分を確保できるか、忘れずにチェックしてください。

内外装の状態(居抜きorスケルトン)

数ある店舗用物件の中には、以前入っていた店舗の設備がそのまま残る「居抜き物件」も少なくありません。

サロン向けの居抜き物件を見つけることができれば、内外装のデザイン・施工にかかる時間や費用を大幅に省くことができます。

ただし、同業種が撤退したということは、その立地での営業が向かないという可能性もあります。

可能な限り撤退の理由を調査・分析してみましょう。

初期費用

店舗用の物件は、一般的に居住用よりも費用が高くなりがちです。

敷金礼金や前払い家賃に加え、不動産会社への仲介手数料も考慮しなければなりません。

合計すると家賃1年弱分ほどの初期費用が必要になります。

また大型商業施設などにおいては、売上に応じた歩合制の家賃を設定していることも少なくありません。

この場合、前払い分の金額は売上予測をもとに算定されることが多いです。

くれぐれも無理な予測を立てないよう注意してください。

サロン用の物件選びで失敗しないためのコツ

住居用と同様、店舗用の物件を探す際には、インターネットで検索するのが一般的です。

代表的なサイトとしては「アットホーム」が挙げられます。

ただし、物件選びにおいては、その物件の状態や周辺環境を直に見ることが何より大切です。

また物件の候補が定まっていなくとも、希望のエリアまで実際に足を運んでみましょう。

そうすることで、現地の不動産会社や商工会議所で独自の情報を得ることもできます。

物件選びで失敗しないためには最低限、情報収集をインターネットだけで完結させないよう心がけてください。

最適の立地を探すには市場調査が肝心

自店に適した立地を探すには、単に交通量や人通りを調べるだけでは足りません。

客層となる人々がその物件に面した通りをどれほど往来するのか、時間帯別に調べる必要があります。また集客に強い立地ほど競合が多くなります。

そのため、サービス内容や客の動線が他店と被りやすくなる点にも要注意です。

なお同じような環境の物件でも、立地によって賃料の相場は大きく変わります。

少しでも初期費用を抑えたい方は、エリアの候補を複数設定したうえで、希望通りの物件を見つけられたエリアの中からもっとも相場の安い場所を選ぶよう心がけてください。

不動産や商工会など多方面から情報を集めるべし

優れた物件を見つけ出すには、インターネットだけでなく現地で情報を集めることも大切です。

自治体や不動産会社、商工会議所などに相談すると、そこでしか扱っていない穴場物件に出会えることも少なくありません。

契約の仲介や賃料の補助といった支援制度を設けている場合もあります。

希望の立地が定まったら、まずは実際にそこへ足を運んでみてください。

ほかにも知人や親族に情報提供を募るといったやり方も考えられます。

理想の物件へたどり着くためにできることは何でも試していきましょう。

スケルトン物件の場合は設備状態に注意

店舗用物件の多くはスケルトン状態で貸与され、内外装を一から整えることになります。

まずは電気や水道といった設備の状況、防災面の条件などを加味したうえで、各種工事にどこまで自由が利くのかを施工業者等に調べてもらいましょう。

万が一基本的な設備に修繕が必要な場合、開業までの期間がかなり延びてしまうので注意してください。

またスケルトン物件は退去時もスケルトン状態に戻すことが求められます

設備状態的に可能だったとしても、内外装を過度に凝るのはおすすめしません。

店舗契約までの大まかな流れ

最後に、物件の候補を見つけてから実際に入居へ至るまでの流れを大まかに解説します。

物件探しおよび内見

インターネット検索や現地での市場調査を経て希望の物件を固めたら、さっそく貸主ないし管理会社に問い合わせ、内見の日時を調整していきます。

スケルトン物件の場合は店づくりの方針を早めに定めるためにも、施工会社などの担当者に内見に同行してもらうのがおすすめです。

また現地の不動産会社や商工会から紹介された物件の場合、その日のうちに内見まで進めることも少なくありません。ただし貸主や立会人が何といおうと、その物件が自店に合わないと思ったら遠慮なく断る勇気を持ちましょう。

入居の申込および審査

好立地の物件はつねに多くの事業者から注目されています。

契約の意思が固まったら一日でも早く申込に移りましょう。

ただしテナント契約には必ず入居審査があります。

事業計画書をはじめとした必要書類の作成には十分な手間をかけなければいけません。

参考記事:【融資がおりる】「事業計画書」の書き方を徹底解説!

また、ほとんどの店舗用物件は保証人を必要とします。

保証人になってくれる人を予め探しておきましょう。

賃貸契約の締結

入居審査に合格したら、賃貸契約の締結と初期費用の支払いをもって全ての手続きが完了します。

契約期間や保証金に関する条件、各種トラブルに対する規定などを十分に確認しましょう。

双方納得の上で契約を結ぶよう心がけてください。

まとめ

サロン用の物件は客層や店内のイメージを明確にしたうえ、不動産など現地の情報源も活用しながら探していくべきであることがお分かりいただけたと思います。

サロン開業の計画を立てている方は、ぜひ十分な予算を確保したうえで自店に最適な物件を見つけ出してみてください。