【儲かる?儲からない?】自宅サロンを成功に導く6つのヒント

自宅サロン
「スキルを活かしてサロンを開業したい!」と思った時に、自宅の一部を利用して開業する自宅サロンを考える人も多いのではないでしょうか。SNSが普及し、駅前の路面店でなくても、工夫次第で集客できるようになったのも、追い風の一つと言えるかもしれません。 一方で、リラクゼーション業は開業のための設備が比較的簡単なこともあり、開業が多く、競争が激しいのも事実です。ここでは、自宅サロンのメリットとデメリット、自宅サロンって儲かるの?という疑問や注意点、成功するためのポイントについてお伝えしていきます。

目次

自宅サロンのメリット

費用が抑えられる

自宅サロンのメリットとしてまずあげられるのが、費用が抑えられるということ。
テナントを借りて開業する場合、不動産初期費用や改装費など、おおむね300〜500万円必要と言われています。
一方、自宅サロンの場合は、物件費用が必要ありません。

そのため、30〜100万円程度で開業することが可能です。
さらに、毎月の家賃がかからないことも、経営していく上で大きくハードルを下げてくれます。

通勤時間がかからない

自宅サロンを考える人の多くが、子育てや家事との両立をしたい女性ではないでしょうか。
通勤時間が必要なく、自分のペースで仕事ができる自宅サロンは、そんな忙しい女性にとってメリットが多いでしょう。

プライベート感があり、自分の思い通りのサービスができる

チェーン店などではなく、自宅サロンのプライベート感を好むお客様も多くいます。
また、勤務していると、どうしても店のマニュアルに沿って施術しなければなりません。
自宅サロンなら、1人1人のお客様に向き合って、自分の思いどおりのサービスを提供することができます。

自宅サロンのデメリット

立地を選べない

ターゲットに合わせて街や交通アクセスの環境を選べるテナントと違って、自宅サロンは立地を選べません。
主要駅から離れている、駅から徒歩20分など集客に難があるケースもあるでしょう。

生活感が出やすい

自宅サロンはどうしても生活感が出やすいです。
少しでも生活感が出てしまうと、非日常で癒されたいといらっしゃるお客様の期待を損なってしまうことも。
サロンスペースはもちろん、お客様と家族が共用することになる玄関や廊下、トイレなどは、生活感を出さないことに細心の注意を払う必要があります。

仕事とプライベートの区別が付きづらい

プライベートな空間である自宅に仕事を持ち込む、ということには覚悟も必要です。
常に仕事のことを考えてしまい、ストレスを感じるということもあるかもしれません。
時間や空間をきっちり分けて、切り替える工夫が必要です。

甘えが出やすい

経費が抑えられる自宅サロンは、開業のハードルを大きく下げてくれます。
しかしその一方で、「もしお客さんが来なくても困らない」という環境であることも事実です。
リスクが少ないのは良いことですが、その反面、モチベーションが低くなりがちで、なんとなく辞めてしまう、ということが多いのも現実です。

自宅サロンは儲かる?

では、実際に自宅サロンは儲かるのでしょうか。
リラクゼーションの相場は、10分1,000円と言われます。
1人60分として6,000円、1日のお客様が3人、月に20日稼働とすると、
6,000円×3人×20日=360,000円
そこから月にかかる消耗品代などを数万円引いたとしても、30万円ほどの収入になります。
どのくらい稼ぎたいかは、人それぞれですが、リスクを避けて自宅サロンをしたいと考えている人にとっては十分な額と言えるのではないでしょうか。
やはり、月々の物件の費用がかからないので利益率が高いです。
継続的に集客ができれば、自宅サロンは儲かると言えるでしょう。
ただし、安定して集客ができるようになるまでは、ある程度の期間が必要かもしれません。
一定の間、収入が伸びなくても大丈夫なように資金を用意しておくと安心です。

自宅サロン開業時の注意点

開業にあたっては、自宅サロンならではの注意点もあります。
事前にしっかりチェックしておくことで、スムーズに開業でき、後々のトラブルを避けることができます。

その物件で開業可能かどうか事前に確認

特に賃貸マンションやアパートの場合は、「居住用」もしくは「事業用」で契約が結ばれています。
必ず事前に管理会社や大家さんに問い合わせて契約内容を確認しておきましょう。
また、分譲マンションであっても、管理規約で営利目的の事業や不特定多数の人の出入りを禁じている場合があるので、必ず確認しておきましょう。
契約や規約に違反しているのに、黙って営業していた場合、後々トラブルになることもあるので注意が必要です。

家族の了解を得る

同居する家族がいる場合は、しっかりと話し合いをしておくことが必要です。
サロンスペースと居住スペースを分けていたとしても、ちょっとした物音などで、人のいる気配は伝わってしまいます。
お客様がいる時間は、家族がいないようにしたほうが無難でしょう。
また、玄関や廊下、トイレなどお客様と家族が共用する部分に生活感を出さないためには、家族の協力も欠かせません。

トラブルに備える

施術中にお客様にケガをさせてしまった、お客様の洋服や小物などを失くしてしまった、などサロン運営をしていく中では、様々なトラブルが発生する可能性があります。
個人営業のセラピストが加入できる保険などもあるので、いざという時に備えてチェックしておきましょう。

プライバシー、セキュリティー対策が必要

テナントと違って、自宅サロンは自分や家族が生活する場でもあります。
サロンの所在地をホームページやSNS上でどの程度オープンにするのかは、それぞれの状況に合わせて検討しましょう。
最寄り駅だけオープンにしておき、詳細な住所は予約が確定した段階でお知らせするなどの工夫をしているサロンもあります。
また、セキュリティー対策としてモニター付きのインターホンなどもあると安心です。
元々物件に設置されていない場合でも、工事不要で自分で取り付けられるものもあるので検討してみましょう。

成功するためのポイント6つ

ここからは、自宅サロンを成功させるための具体的なポイントについて書いていきます。

しっかり事業計画をしよう

コストが抑えられ、開業へのハードルが低いのが自宅サロンの良いところです。
しかし、なんとなくで始めてしまっては、うまくいきません。
しっかり事業計画をすることが大事です。
事業計画と言っても難しく考える必要はありません。
どんなサロンにしたいのか、コンセプトは、ターゲットは、と自分の理想のサロンについて具体的に詰めていきましょう。
「いろいろな人に来てほしい」と漠然としているよりも、「近くに住む30代の子育て中の女性」など、できるかぎり絞ってブランディングするのが成功への近道です。

費用かけ方にはメリハリを

自宅サロンは、生活感が出てしまいやすいのが弱点です。
ある程度、内装や備品には予算をかけて準備しましょう。
しかし、すべてに十分に予算をかけられるという人は多くはありません。
かけるところとかけないところ、メリハリをつけることが大事です。

適正な価格設定

自宅サロンは、家賃ががかからない分、経費は最小で済みます。
しかし、たくさん人に来てほしいからと言って、施術料を安くしすぎるのは要注意。
自分自身が疲弊してしまっては、サロンを長く続けていくことはできません。
また、一度安く設定してしまうと、後から上げるのはとても難しくなります。
それよりも、しっかり施術料を頂く分、メニュー内容や施術を充実させる方に力を注ぎましょう。

自分に合った集客方法を選ぶ

街中のテナントと違い、自宅サロンは飛び込み客は期待できません。
そのため、集客方法が重要になってきます。
今は無料で発信できるSNSが充実しているので、上手に活用することで集客が可能でしょう。
しかし、SNSに時間や労力を割かれすぎては本末転倒です。
また、コツコツお客様の口コミで広げていくのが合っているというタイプの人も。
どんな風に集客して行くのかは、サロンのコンセプトやターゲットなどによって、自分にあった集客方法を選択しましょう。

リピーター獲得のために割引、ポイントなどのサービスを

安定したサロン運営には、リピーターが増えることが大事です。
集客のための時間や労力が不要になり、効率的にサロンを運営していくことができます。
また、リピーターのお客様が増えることは、施術者側の安心感にもつながります。
一度来店されたお客様の情報や施術の記録はしっかり残しておきましょう。
記録を残しておくことで、継続性のある施術ができ、お礼状やキャンペーンの連絡などをすることもできます。
さらに、割引やポイントなどリピーター獲得のためのサービスも考えてみましょう。

参考記事:知らずにやっちゃってる!?お客様がリピートしない理由5選

施術料代以外の収入源を検討する

自宅サロンの収入のメインは施術料です。
しかし、それ以外にも化粧品や関連グッズなどを販売することで、収入を生み出すことができます。
また、スクールや講師という活動もサロンワークと並行して行うことも可能です。
「何かを学んでみたい」「ちょっと雰囲気を見て見たい」など、小さな講座をきっかけにして、顧客を広げていくことができます。

まとめ

費用が抑えられ、リスクが少なく開業できるのが自宅サロンです。
そのメリットは生かしつつも、それに甘えずにビジネスをする!という覚悟を持って取り組むことが自宅サロン成功の秘訣です。
ぜひ、理想のサロンで理想の働き方を実現してください!