ドッグマッサージとは?
ドッグマッサージとは、その名のとおり「犬にマッサージを施すこと」。
たとえば、ドッグマッサージには以下のような効果が期待できます。
- 緊張の緩和
- 痛みの緩和
- 体調不良の早期発見
- 幸せホルモン分泌促進
近年は、犬や猫をはじめとした空前のペットブームです。
長生きするワンちゃんも増え、シニア犬の健康管理はより重要な課題となっています。
そんな中活躍するのが、上記のような効果が期待できるドッグマッサージです。
愛犬のためにドッグマッサージを学び、その後開業する人も増えているようです。
ドッグマッサージサロンの種類
ドッグマッサージを専門的に扱うサロンが「ドッグマッサージサロン」です。
ドッグマッサージサロンには、大きく4つの開業方法があります。
自宅サロン
自宅サロンは、初期費用を節約できる開業方法です。
サロン用の物件を新たに契約する必要がないため、固定費を大幅に節約できます。
そのため小さな子どもがいて家から出られない人におすすめの開業方法です。
しかし、自宅の住所などを顧客に開示する必要があります。
初対面の人を家にあげるのが不安な人は、自宅以外でサロンを開くのがおすすめです。
専門サロン
自宅とは別に、サロン用の物件を借りる開業方法です。
諸経費はかかりますが、内装や設備にこだわった理想のサロンを作ることができます。
立地も自由に選べるので、集客に有利な場所にお店を構えることが可能です。
「初期費用が多めに必要」というデメリット以外は、メリットの多い開業方法でしょう。
本格的にドッグマッサージサロンを開きたい人におすすめです。
参考記事:【知らないと損】サロンの物件選びで失敗しないためのコツ4選
複合サロン
集客に不安がある人は、複合サロンの開業がおすすめです。
マッサージ一つに絞るのではなく、ペット雑貨店などと一緒に開業する方法です。
いきなり愛犬を預けるのが不安な人も、雑貨店から派生したサロンなら安心できます。
雑貨店のリピーターをサロンの顧客として取り込みやすい点が大きなメリットです。
ただこちらも初期費用が多めにかかるので、十分な資金の準備が必要になります。
出張サロン
「店舗を持つのは荷が重い…」という人は、出張サロンがおすすめです。
出張サロンとは、顧客のお宅に訪問しマッサージをおこなう開業方法のこと。
家から出るのが難しい飼い主さんや、歩行が難しいシニア犬に重宝される施術方法です。
サロンを持たないため、固定費をおさえられるメリットがあります。
さらに、開業者の個人情報を守ることもできるので、実現しやすい開業方法だといえるでしょう。
ドッグマッサージセラピストになるには?
ドッグマッサージセラピストは、資格がなくても始められます。
しかし、大切な愛犬を預ける飼い主さんは、資格を持ったセラピストを選ぶでしょう。
開業を考えている人は、できるかぎり資格を取っておいた方が安心です。
ここからは、セラピストになるために大切な2つの前準備を紹介します。
何を学びたいか決める
ドッグマッサージは、どこに強みを持たせたいかで学び方が大きく変わります。
- 「健康促進」・・・ドッグマッサージ専門
- 「メンタルの安定」・・・ドッグアロマテラピー
- 「シニア犬の介護」・・・介護専門サロン
「健康促進」を専門にしたいなら、マッサージの手法を中心に学びましょう。
「メンタルの安定」を専門にしたい場合は、マッサージの他にアロマテラピーの資格も。
「シニア犬の介護」が目的の場合は、介護を学べるスクールがおすすめです。
ドッグマッサージには、専門学校や養成学校などがあります。
自宅で学びたい人のためには、通信講座を用意しているスクールもありますよ。
資格を取得する
日本にドッグマッサージの「国家資格」はありません。
ドッグマッサージの資格は、民間団体による「民間資格」の取得が必要になります。
スクールや通信講座で学びセラピスト認定を受けるのが、一般的な資格取得方法です。
座学や実習内容は学び舎により異なるため、ホームページなどで確認しましょう。
今回は、代表的なドッグマッサージの資格を3つ紹介します。
主催 | 資格 |
1.一般社団法人日本ペットマッサージ協会(公式) | JPMA認定ペットマッサージセラピスト |
2.一般社団法人日本能力開発促進協会(公式) | JADP認定ペットセラピスト |
3.ドッグケアインターナショナルマッサージスクール(公式) | 認定Dog Massageセラピスト |
ドッグマッサージには、さまざまな手法があります。
代表的なものは「スウェーデン式」と「東洋式」です。
どちらもルーツが異なるため、学びたい内容によって使い分ける必要がありそうです。
ドッグマッサージサロン開業のポイント3選
自宅・出張サロンは、資格を取ればすぐにでも開業できます。
しかし実店舗を持ちたい人は、物件選びで難航することがあるかもしれません。
そのような人に向けて、最後にサロン開業のポイントを3つ紹介します。
犬OKの物件を選ぶ
意外な落とし穴が「契約してから犬NGだと知った」というオーナーさん。
犬NGだと書いていないからといって、OKとは限りません。
必ず不動産屋に、犬OKな物件か口頭で確認しましょう。
その際、ドッグマッサージサロンを開く件も合わせて伝えておくと安心です。
サロン営業OKの物件を選ぶ
マンションなど居住用の場合、サロン営業NGな物件は意外と多いです。
物件によっては「事務所はOKだけど、サロンはNG」という場合もあります。
狙っていた物件が使えないとなると、開業の勢いも失速してしまいますよね。
そんなときは、不動産屋ではなく大家さんに相談してみましょう。
開業内容を伝えて熱心にプレゼンすれば、OKしてくれる場合もあります。
コストは営業>内装にかける
開業初心者で陥りやすいのが、はじめから完璧なサロンを作ろうとして失敗するケース。
内装を豪華にしても、顧客が増えなければサロンを続けられません。
はじめは内装費より集客にお金を使い、顧客を増やすことを優先しましょう。
内装は売上げが伸びてきてから整えても問題ありません。
まずは売上げをつくり、徐々に自分の理想のサロンへと近づけていきましょう。
まとめ
ドッグマッサージサロンは、ワンちゃんのメンテナンスに適した仕事です。
マッサージで愛犬が元気になるにつれ、飼い主さんの笑顔も増えていくことでしょう。
まずは自分がどのようなサロンを開業したいかを決め、資格を取得すること。
今回紹介したことを参考に、ぜひ自分の理想のサロンをつくっていってくださいね。