売れないサロンのメニュー表とは?
お客様が施術メニューを決める際に、必ず目にするのがメニュー表です。
しかし、技術や施術内容が充実していればいいと、あまり重要視していない方もいます。
そこで「売れないサロンメニュー」の例から、メニュー表の重要性について確認してみましょう。
改善ポイントがわかると、メニュー表の役割がよく実感できます。
箇条書きのシンプルなメニュー表
- ボディリラクゼーション 30分 △△△円
- ボディリラクゼーション 40分 △△△円
- ボディリラクゼーション 50分 △△△円
- フットリラクゼーション 15分 △△△円 …
一見すると見やすいメニュー表のように思えます。
しかしながら、同じように10も20もメニューが並んでいたらどうでしょう。
似たようなメニュー名が並ぶと見づらく、料金を勘違いする可能性もあります。
メニュー表は、施術部位や施術内容、時間などの違いがわかりやすいように、しっかり区切りを付けましょう。
さらに、それぞれの中で人気のメニューやスタッフイチオシのコースが目立つようにします。
お客様に受けて欲しいメニューへと、メニュー表の中で誘導するのがポイントです。
施術範囲と時間、料金だけのメニュー表
先ほど例に挙げたメニュー表には、もう1つ売れない理由があります。
情報量の少なさです。
自分が新規で施術を受けると想像してみてください。
何を基準にメニューを決めますか?
そのサロンで人気の施術、あるいは自分の悩みに合ったものという方が多いことでしょう。
ところが、こちらのメニューでは、「選ぶためのヒント」がありません。
施術内容はなんとなくイメージはできても、よさや魅力がわかりません。
施術範囲と時間、料金は、メニュー表に載せる必要最低限の情報です。
少なくとも、サロン自慢の人気メニューは一目でわかるように掲載しましょう。
「肩こりの緩和に」など、施術を受けることで得るメリットにも触れるのも良いです。
そうすることで、お客様に期待感を覚えてもらうのが理想的です。
説明書きが多いメニュー表
「当サロン人気ナンバー1メニューの○○は、オーナーがセラピストとして修業している時代に○○で出会った△△をベースに、ヨーロッパに古くから伝わる□□のリラクゼーション法を取り入れたもので…。」
情報量の多過ぎるメニュー表も逆効果です。
説明書きの多いメニュー表は見づらく、内容を把握するのに時間がかかります。
そうなると、面倒に感じてしまう方も出てきます。
施術のメリットもかえって伝わりにくくなるでしょう。
同様に、イラストなどの装飾が多過ぎても見づらくなります。
メニュー表を作成したら、一度客観的な視線で確認してみてください。
その上で、見やすさや情報量が適切かどうかを判断しましょう。
できれば他のスタッフに、新規客のつもりになって見てもらうことも有効です。
売れるサロンメニューの作り方・6つのコツ
メニュー表の重要性を実感していただけましたか?
それでは、誰でも取り入れられる、売れるサロンメニューの作り方をご紹介します。
「売れないサロンメニュー」でレクチャーした改善点は、最低減押さえておきたいポイントです。
売れるメニュー表にするには、6つの方法でさらにブラッシュアップする必要があります。
施術内容はわかりやすく
提供する施術の内容は、お客様にわかりやすい言葉で表現します。
施術内容がわからないのに受けてみたいと思う人はいないからです。
指での押圧中心の一般的なハンドケアであっても、一押しポイントや他のメニューとの違いを添えることで、より具体的にイメージできるようになります。
自慢のメニューについては、おすすめの理由や詳しい解説を見て欲しいケースもあります。
その場合は、メニュー表とは分けて違う形で見てもらうように用意するのがおすすめです。
HPなら、メニュー表の欄外、あるいは別の1ページを使って、興味を持った方がメニュー表から簡単にアクセスできるようにします。
店舗内であればメニュー表に次ページとして用意したり、待ち時間に読めるように壁やテーブル上に設置したりするのがいいでしょう。
一目でわかる料金
メニュー表に必須の料金は、誰が見ても誤解なく、一目でわかることが重要です。
特にわかりにくいオプションやセットメニューなどは、トラブルの原因にもなるので注意しましょう。
また、料金がわかりにくいメニュー表は、サロンへの不信感につながります。
こちらにその意図はなくても、他の悪意ある業者と混同されてはサロンの評判にも影響します。
施術前や予約時の確認はもちろんですが、メニュー作成時にも留意してください。
魅力的なメニュー名
「売れないメニュー表」で情報量のバランスについて触れましたが、施術内容とメリットがメニュー名を見ただけでわかると理想的です。
例1)
ハンドでじっくりほぐす肩こりケア 40分
例2)
癒しのリズムでゆったりオイルケア(ロミロミ)
・肩~背中、脚(裏面)の全身コース 90分
・背中、肩、腕の上半身コース 60分
覚えやすいメニュー名は、次の予約をスムーズにします。
サロンの雰囲気に合っていればインパクトのある名前もおすすめです。
新規客にサロンを強く印象付けられるでしょう。
いいネーミングが思い浮かばない時は「どんな人にどんな風になって欲しいか」を意識してみてください。
お客様の悩みに寄り添ったメニュー名になり、新規の方でも自分に合った施術を選びやすくなります。
セットメニューや特別メニューは別に用意
多くのサロンが、お得感のあるセットメニューや期間限定のキャンペーンを用意されていることと思います。
そこで、通常メニューとそれ以外は、必ずメニュー表の中で分けるようにしましょう。
通常メニューと比較しやすくなっているのがベストです。
お得感や期間限定などの特別感は、客単価アップに直結します。
特に店舗内でお客様におすすめしたい場合は、別途パウチなどで用意するのが効果的です。
通常メニューの後に「実は期間限定のメニューもあって…」と見せることでお得感や特別感が伝わりやすく、セールストークが苦手なスタッフでもおすすめしやすくなります。
なお、期間限定で割引やサービスを提供する際は、実施期間にも注意します。
同じような施策が続くと「いつでも受けられる」という印象になって特別感が薄れます。
顧客獲得のために継続したい場合は、逆に「今月のキャンペーン」と銘打って「来月はどんなキャンペーンかな」と楽しみにしてもらう方向にシフトするといいでしょう。
見映えにこだわる
お客様が必ず一度は目にするメニュー表は、リラクゼーションサロンのいわば顔。
見た目の印象にもこだわりましょう。見映えをよくするには、いくつかのポイントがあります。
- サロンの雰囲気に合わせる、または統一感を出す
- 季節感を出す(イラストやカラー)
- 顧客層に合わせる(シック、フェミニン、子供向けなど)
- 素材や使用アイテムにこだわる
- 掲載位置や設置場所にこだわる
高級感のあるサロンにアニメのようなイラスト付きのメニュー表は合いません。
逆にお子さん連れOKのサロンならば、お子さんが飽きないようにイラストを加えるのもおすすめです。
レストランにあるようなミニ黒板に手書きして店頭に設置すれば、宣伝効果も期待できます。
メニュー表の中の配置も、単価アップの大事なポイントです。
一番人気のメニューは目立つ位置に大きく掲載するなど、工夫してみてください。
得意なスタッフに任せる
メニュー表の作成にはデザインセンスも必要になるため、どうしても向き不向きがあります。
苦手意識があるならば、得意なスタッフに任せてしまいましょう。
サロンのイメージを損なわないように方向性だけ確認したら、後は最終チェックで誤字脱字や料金の間違いなどを確認します。
パソコンやネット上の無料サービスを利用したり、手書きで作成したりと、メニュー表の作り方もさまざまあります。
個人運営のサロンであれば、家族に協力してもらうのもいいでしょう。
周囲の人にも感想を聞きながら「よく売れるメニュー表」の作成を目指しましょう。
メニュー表は無料テンプレートでおしゃれに
メニュー表の作成は得意不得意があるといいました。
ですが、実は苦手な人でも簡単に作成できるサービスがあります。
Canvas(キャンバ)は無料利用できるWebツールで、デザイン性の高いテンプレートが豊富です。
操作性に優れて、カスタマイズも可能。
人気の高さから使用方法を解説しているサイトも多くあります。
ですので、Webデザインの知識がない方でも安心です。
Canvaには、他にも動画やSNS、広告などで活用可能なツールがあります。
メニュー表で使い慣れておくと幅広いシーンでサロン運営に活用でき、おすすめです。
特にデザインに自信のないサロンオーナーはぜひ利用してみてください。
Canvaのサロンメニュー向けデザインはこちらからチェック
まとめ
リラクゼーションサロンのメニュー表は、手間や時間をかけて作成するイメージがないかもしれません。
しかし、メニュー表は売れ行きに確実に影響します。
おしゃれな無料ツールも活用しながら「売れるメニュー表の作り方」でサロン経営を着実にステップアップしていきましょう。